不法投棄が多く、犯罪が頻発する場所として悪名高かったワヒアワのある地域に、さらに改善の兆しが見えているとKHON2が報じている。州当局によると、数百エーカーの広さの同地域は農業用地として整備・転用される予定。

「アグリ・ビジネス開発公社(ADC)」が管理する同地域は以前、ホームレスの野営地で、あらゆる種類の違法行為がはびこる場所だった。

2020年1月に起こった射殺事件の後、州当局は同エリアのゴミやホームレスのテントを撤去した。撤去費用は60万ドル超(当時のレートで約6,540万円)で、撤去された放棄車両は約1,000台に及んだ。

作業を請け負ったADCによると、撤去後と同じ状態で同エリアを維持することは簡単ではなかったという。今後は、地域の農地化を目指し、土壌検査などが行われる予定。

ADCは、同地域4,200エーカー(17キロ平方メートル)のうち 1,300エーカー超(5.3キロ平方メートル)をすでに農地として地元企業数社にリースしている。

ADCのケン・ナカモト氏によると、ADCと農地をリースされた各企業は現在、不法投棄されたゴミの除去や運搬、農地転用に向けての土壌検査や灌漑設備の設置などに取り組んでいる。不法投棄や不法侵入を防ぐためのセキュリティも強化された。

ADC取締役会は近く、要件を満たす企業2社に対し、同地域で農業を行うためのライセンスの承認を検討する予定。