マウイ島出身のサーファーでビッグウェーブ・チャンピオンのビリー・ケンパー氏は、サーフボードを預けることができなかったことでハワイアン航空を非難し、預け入れ荷物規定について再検討するよう求めている。
ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、ケンパー氏は今週初め、“ジョーズ”(Jaws)とも呼ばれるペアヒの伝説的な波でサーフィンをするために、故郷であるマウイ島に戻る途中だった。しかし、波に挑む前に、飛行機にサーフボードが積めないという別の障害にぶち当たってしまった。
ケンパー氏は17日(火)、サーフボードの入ったバッグがハワイアン航空の重量制限を2ポンド(約900グラム)超過していたために搭乗が許されず、自身のインスタグラムに動画を投稿した。
https://www.instagram.com/p/CyfExdBLwky/
ケンパー氏は、重量超過料金を支払うので乗せてほしいと懇願したが、規定に反するので受け入れられないと言われたという。「重量オーバーのサーフボードを持ち込むことを許可してくれなかったことが問題なのではなく、その代金を支払わせてくれなかったことを言っているんだ。重量オーバーやサイズオーバーのための追加料金を支払うことは、私にとっては全く問題ない」と同氏は語っている。
ハワイアン航空に乗れなかったケンパー氏は、サーフボードの預け入れが可能なサウスウエスト航空のフライトを予約した。
1万以上の「いいね!」がついた動画の中で同氏は、「これは本当に、私がハワイアン航空の人たちから受けた仕打ちの一端だ。そこにアロハ・スピリットはなかったと思う」と語っている。
サーファーが大会出場のために移動する際に航空会社とトラブルになったのは今回が初めてではなく、ケンパー氏と同様のケースや、輸送中にボードが破損したというケースも数多く出ている。ケンパー氏は、「これは何年も前から続いていることで、いくつかの航空会社が大きな変化を遂げ、多くの評判や好意的なフィードバックを得るのを見てきた」という。
今回の件を受けて、ハワイアン航空は荷物規定を修正し、下記の声明を発表した。
「ビリー・ケンパー氏と話し、50ポンド(約22.7キロ)の重量制限を超えるサーフボードバッグを預け入れできないという懸念に耳を傾けた。移動中のサーファーをよりよくサポートするため、数日中に50ポンドを超えるサーフボードバッグを受け入れ、安全に輸送できるような新しい規定を導入する予定となっている。サーフボードは他のスポーツ用品とは異なり、非常にかさばり、壊れやすいため、空港内や航空機内では特別に取り扱っている。私たちはお客様からのフィードバックを大切にし、サービス向上のための提案を常に歓迎している。2017年からは1つのバッグに複数のサーフボードを入れることができるようになっているが、今回の変更で、ハワイアン航空はサーファーの皆様により柔軟な移動を提供できるようになった」
この迅速な対応に、ケンパー氏は、「迅速に対応してくれ、わずか数日のうちに荷物規定が変更されると聞いて嬉しい。彼らが私の声に耳を傾けてくれてよかったと思っている」と喜びを語っている。
ハワイアン航空は、新規定の内容や開始時期については明言していない。ケンパー氏は、近い将来、航空会社とのミーティングを計画しているという。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.19)