パールハーバー・ヒッカム統合基地(Joint Base Pearl Harbor-Hickam : JBPHH)で先週、水道管に36インチの亀裂が入り、現在修理作業が行われている。
KHON2の報道によると、海軍当局は、水道管が使える状態になるまでに少なくとも1週間かかる見込みと説明した。修理作業の影響で、JBPHH周辺の住民や学校施設などで水道水の使用が制限されており、現在は水圧が低い状態で水が供給されている。
米軍住宅に住むスサナ・ストッカードさんは、14日から毎日、給水所まで水を汲みに来ているという。ストッカードさんは、「うちは5人家族で、料理や飲用に使う水が多いのです」と話した。同様に水の使用制限を強いられている人は数千人に及んでいる。水道水は、通常の水圧で出るところもあるが、水圧が低いか、まったく出ないところがあるなど、地域によって影響の度合いはまちまちだという。
海軍当局は、「水道管の修理中、鋳鉄パイプに20フィート(約6メートル)に及ぶ亀裂が発見されたため、基地周辺の水の供給に混乱が生じている」と説明した。JBPHHのマーク・ソハニー大尉はソーシャルメディアのライブアップデートで、「修理が完全に終わるのは、今のところ、7~10日後になると予想している」と話した。同大尉によると、17日は水道管修理の影響を受ける12軒の児童発達センターのうち11軒が休業するが、それ以降はどうするかは日ごとに判断される。
州教育局(DOE)によると、水道管修理の影響を受けるすべての学校のうち、イロコイ・ポイント小学校のみ17日から休校になる。DOEの広報担当者は、「飲用、手洗い、調理用の水は各校に供給されているが、トイレを流すのに十分な水圧がないため生徒の健康と安全が懸念されている」と話した。
水道管修理の影響はビジネスにも影響を及ぼしている。モアナルア・ショッピング・センターの広報担当者は、「基地からのガイダンスに従い、センター内の各店は水の使用を最小限に抑え、飲用、調理、製氷用の水は少なくとも1分間沸騰させてから使うようにしている」と述べた。
同センター内では、多くの店が水を調達しながら営業を続けているが、レストラン「ルビー・チューズデー」は、水が戻るまでは閉店するという。ルビー・チューズデー・ハワイ・パートナーのリック・ナカシマさんは、「連日閉店した場合、1万5千ドル(約220万円)以上の損害が出る可能性がある」と話した。
海軍当局は現在、水道管修理のための資材を入手中と説明している。最新情報は、JBPHH のフェイスブックページ(https://www.facebook.com/JBPHH/)まで。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.18)