ホノルルのダウンタウンで一年で最も大きなイベントのひとつであるハロウィン・イベント「ハロバルー(Hallowbaloo)」が、許認可の問題で開催されなくなり、多くの飲食店では収益の大幅な落ち込みが予想されているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
ダウンタウンに居を構えるビジネスでは、ハロウィン・イベントの夜は10月の収入の10%から30%を占めるという。ハロバルーは、ホテル・ストリートの一部を車両通行禁止とし、ライブ・ミュージックや仮装などが行われ、周辺の店舗では1年で最大の収益を生み出すイベントとなっている。
「プルーフ・バー」のジャスミン・マンコス氏は、「この夜だけで、毎月の売り上げの約25%を稼ぐことができる。夏から何カ月も、この日のために計画を練ってきた」と語った。ニミッツ・ハイウェイ沿いの「マーフィーズ・バー&グリル」でも、このお祭りで10月の売り上げが伸びるという。ドン・マーフィー氏は、「おそらく5%から10%は、人々がやってきて酒を飲んでいく」と語っている。
リック・ブランジャルディ市長のオフィスは声明にて、イベント開催についての許可に問題があったと伝えている。「市は、主催者側が当初要求した、複数ブロックからなるチャイナタウン地区内のすべての公道でのアルコールの販売と消費に反対したが、主催者側が期限内に書類を提出し、両者が合意したプランがあれば、許可は下りていただろう」
イベントの主催者は、フェイスブックの投稿にて、来年はチャイナタウンでイベントを開催できるよう全力を尽くして取り組んでいくが、もし許可されなければ別のエリアで行うと述べている。
この地域のビジネス・オーナーたちは、今年はハロバルーは開催されないが、チャイナタウンとダウンタウンは通常通り営業しており、ハロウィンの夜に地元のビジネスをサポートしに来てほしいと呼びかけている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.17)