ハワイおよび全米の住宅ローン金利は、過去20年間で最高となっており、特に若い世代にとっては住宅は手の届かないものとなっているが、住宅ローンの専門家は、金利がピークに達し、下がり始める兆候があると述べているとKHON2が伝えている。
ハワイの不動産はもともと高価なうえに、住宅ローンの金利は過去20年間で最も高い7%を超えている。しかし、「セントラル パシフィック バンク」のホームローン部門シニア・バイス・プレジデントのラスティ・ラスムッセン氏は、このような衝撃的な状況であっても落胆すべきではないと語った。
ラスムッセン氏は、住宅購入希望者に対し、「お金を節約し、必要な支払いをし、新しいローンを組まないようにすること、そして経済状況を整理することが大事だ」とアドバイスし、毎月の収支額を把握し、コスト削減が可能な部分を確認することが重要だと語った。また、クレジット・スコアが良ければ、住宅ローンを申し込む際に有利になるという。
学生ローンの支払いも、多くの若者が考慮しなければならない出費のひとつだ。ラスムッセン氏によると、複数のローンを抱えている人は、住宅ローンの支払いに余裕を持たせるために、それらのローンの一部を優先的に返済すべきだという。「学生ローンと自動車ローンを抱えている場合、その2つを合わせると住宅購入は難しくなる。私なら、車のローンの返済のほうが早めに対処が可能なので、まずはそちらに取り組むだろう」
また、初めて住宅を購入する人向けのローン・プログラムや、退役軍人や教師、その他の雇用者向けのプログラムもあり、住宅購入がより身近になる可能性がある。
住宅購入には時間と十分な計画が必要だが、ラスムッセン氏は、購入の時期が来たら金利が下がっている可能性が高いとし、「あと1〜2カ月はこのままかもしれないが、インフレ率が下がるにつれて金利も下がり始めるだろう。すでにその兆候は現れている」と語った。
同氏は、もし気に入った物件が見つかったら、購入に踏み切ることを勧めている。将来的に、金利が下がれば借り換えのチャンスもあるという。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.17)