沿岸警備隊は、違法漁業や環境災害に対応するため、オアフ島にインド太平洋海洋環境対応地域活動センターと違法無報告無規制漁業専門家センターを設置したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
11日(水)に行われたフォード島の新センターのテープカットで、カリフォルニア州を拠点とする沿岸警備隊太平洋地域司令官のアンドリュー・ティオンソン副司令官は、沿岸警備隊員に対し、その任務が目新しいものではないことを告げ、「しかし今日、沿岸警備隊に対する需要はかつてないほど高まっている。ここハワイに戦略的に配置されたこれらの新部隊は、インド太平洋戦略が指示するとおりの役割を果たすだろう」と語った。
沿岸警備隊は、米国海洋大気庁のダニエル・K・イノウエ地域センターで運営されるフォード島の新センターに、全米だけでなく世界各国から専門家を集めることを想定している。ティオンソン副司令官は、「パートナーの多くは、物事の進め方について素晴らしい方法を持っている。我々が海洋ガバナンスにおいてより良い協力関係を築くことができるよう、お互いを見て学び合っていきたい」と語った。
今日、環境への懸念はますます国家安全保障への憂慮になりつつある。気候変動による脅威は、多くの太平洋諸国を存続の危機に陥れている。小さな低地の島々は海面上昇を心配し、干ばつを心配し、増加する台風に襲われている状況だ。インド太平洋海洋環境対応地域活動センター(RAC)は、そうした自然災害と人災の両方に取り組むことを目的としている。
また、違法無報告無規制漁業専門家センターは、世界中で違法無報告無規制(IUU)漁業と闘うための国際的な関与センターとして機能することが期待されている。
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画像:The Image Party / Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.16)