デービッド・イゲ知事とリック・ブランジャルディ市長が先週の金曜日にコロナ関連の規制緩和を発表し、今月20日水曜から葬式にもより多くの人々が参列できることになる。
屋外で行われる葬式には、ワクチン接種を完了している人が150人まで参列することが許可されることになっており、大切な家族の一員を失った多くの遺族は、愛する家族を見送る葬式への参列に対する規制緩和を待ち望んでいたという。
カネオヘにあるハワイ州退役軍人墓地のマネージャーであるロブ・リー氏は「多くの人々が(参列者数に関する)規制緩和を待っていたと思います。緩和の発表の後には、私たちの事務所にも『参列人数を増やせますか?』という問い合わせの電話がいくつもありました」と述べている。
リー氏によると、一部の遺族は規制緩和を期待して、数カ月も葬式を出すのを待っていたという。
「コロナ禍中では葬式を出すにもいくつかの課題もあり、キャンセルする場合もあったり、止めるという場合もありました。残された家族は、たくさんの親族や友人に参列してもらいたいと希望している場合が多く、規制緩和を待っていたのです。今回の規制緩和で、ご遺族は本当に安堵しています。誇りと尊厳を持って最後のお別れをお手伝いしたいと思います」
規制緩和以前には屋内では10人、屋外では25人までしか許可されていなかったからだ。
教会でも規制に対する対応に苦慮していた。
今まで、教会での式にはマスク着用と社会的距離を保てば100人が参加できたのだが、墓地での埋葬には25人までしか許可されていなかったためだ。
マカキロにある聖ジュード・カトリック教会のカーン・ホアング神父は「最も難しいのは、参列者の儀式です。特にハワイでは、キスや握手をする習慣があるのに、最後の対面でそういうことが何もできないのは参列者にとって非常に悲しい状態です」と述べている。
一方、規制緩和に対して楽観的でない人々もいる。
アロハ葬儀社の社長であるカウェヒ・コレア氏は「ワクチン接種を完了した150人の参列者が許可されても、もし参列予定者の1人がワクチン接種を完了していなかったら屋内では10人、屋外では25人の制限となります。とても親しかった
人が亡くなっても、ワクチン接種を完了していなかったら、遺族は『申し訳ありませんが、あなたはワクチン接種を完了していないので葬式に参列して最後のお別れをすることはできません』と言わなければならないのです。これは非常に難しいことです」と述べている。
コレア氏によると、規制緩和がされても、まだ葬式を出すのを待とうとする遺族がいるという。
「現在では、どのくらい葬式をずらせるのかご遺族と話し合っている状態です。近い将来には最後のお別れのためにもっと柔軟な対応ができることを望んでいます」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.10.15)
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