アラスカのカトマイ国立公園で開催される「ファット・ベア・ウィーク」の今年の優勝の栄誉は、ベア128、通称「グレイザー」と呼ばれる雌の熊に与えられたとAP通信が伝えている。
アラスカで大いに注目されているこの人気コンテストの視聴者は、どのクマがサケを最も多く捕獲しているかを見るために、夏の間中コンピューター画面に釘付けになる。そして1週間かけてトーナメント形式で投票が行われる。今年は130万票以上の投票があったという。
グレイザーはカトマイを故郷とする推定2200頭のヒグマのうちの1頭で、子グマの安全を確保するため、大型のクマや大人のオスをも攻撃することで知られている。彼女はその技術を駆使して、2頭の子グマを育てることに成功している。
今年のコンテストは、政府閉鎖の可能性により、ほんの数週間前まで開催が危ぶまれていたが、議会が9月末の政府閉鎖を回避するために土壇場で合意に至ったために予定どおり行われた。
シェアする
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.12)