アラバマ州の公立図書館が、著者の名字が「ゲイ」であることを理由に、児童向け絵本を誤って不適切な可能性のあるタイトルリストに追加したとAP通信が伝えている。

カナダの作家マリー＝ルイーズ・ゲイの絵本「Read Me a Story, Stella」は、「性的に露骨な」内容であるとして、ハンツビル・マディソン郡公立図書館の児童コーナーから撤去される可能性のある本のリストに加えられた。しかし、この絵本は兄妹が一緒に本を読んだり、犬小屋を作ったりするという内容だ。同図書館のシンディ・ヒューイット事務局長は、この本は本来リストに載せられるべきものではなく、「ゲイ」というキーワードのために追加されたに過ぎないと語った。

この本は再評価され、移動の可能性があるリストの中に入っていたが、世論の反発を受け、このプロセスは中止された。

グラウンドウッド・ブックスのマリー＝ルイーズ・ゲイの広報担当であるキルスティン・ブラッサード氏は、これは公共図書館からの「憎悪に満ちたメッセージ」であるとし、「検閲とは、この本やこの本へのアクセスを制限することでは決してなく、特定の考えや特定の人々は、議論したり、認めたり、考慮したりする価値がないというメッセージを子どもたちに送ることだ」と述べている。