地元の開発業者がモイリイリ地区に6億1,900万ドルの予算で高層コンドミニアムを建設することを計画しているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
実現すれば1,005戸の中間価格層コンドミニアムが誕生するという。
ホノルルの地元企業コバヤシ・グループが建設を予定しているのは、モイリイリ地区のイオラニ・スクールとカイムキ・ハイスクールの間にある3.2エーカーの土地だ。
現在は1960年代に建てられた低層賃貸住宅141戸が立ち並ぶ敷地に、高層コンドミニアム1棟と中層コンドミニアム1棟および駐車場の建設を計画している。
この地域には建築物の高さ制限があるため、同社は市に特別許可の申請を行っている。
「クイレイ・プレイス」と命名されたプロジェクトでは、43階建てのタワーコンド、12階建てコンド、13階建て駐車場が計画されている。
そのうち165戸が、30年間の期間限定で中間所得層向け賃貸住宅となり、全体としては、1,005戸の60%にあたる603戸が中間所得層向けとなる。
販売価格帯は1ベッドルーム37万1,800ドルから、3ベッドルーム81万3,300ドルとなっている。
1,670台分の駐車場と600台分の自転車収納スペースもある。
コバヤシ・グループは、すでに3年前に土地を3,480万ドルで購入しており、建設計画を進めてきた。
今年2月にはマッカリー・モイリリ地区自治会によるミーティングが開催され、一部の住民からはカピオラニ・ブルバードの交通渋滞などを懸念する声も上がったが、中間世帯層向け住宅の建設を支援する人々もいたという。
建設許可に関する最終的な決定は、ホノルル市議会に委ねられている。
同社では、承認が得られれば2023年の終わりに着工し、2026年半ばに完成を予定している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.11)