【ハワイニュース】ハワイ島でマグニチュード6.2の地震発生 10日、南部ナアレフ沖震源
ハワイ島でマグニチュード6.2の地震発生 10日、南部ナアレフ沖震源
10日午後、ハワイ島南部のナアレフ沖を震源とするマグニチュード6.2の地震が発生した。この地震で、カウアイ島を含むハワイ州全体で揺れが観測された。
今回の地震はキラウエアやマウナロアなどを震源とする火山性地震ではなく、海を震源とするものだという。2018年にキラウエア火山の噴火が始まった際、ハワイ島ではマグニチュード6.9の地震が観測されたが、今回のナアレフ沖地震は、それ以降で観測された中で最も強い地震だった。火山性地震は頻繁に発生するが、海を震源とする地震は10年に1回程度のスパンで発生するという。
ナアレフ在住のヴィッキー・ハンソンさんはKHON2の取材に対し、「今までハワイ島で経験したどんな地震よりも強く感じた。突然激しく揺れ始めたので、最初は火山が爆発したのだと思い、恐怖を感じた。揺れは約30秒間続いた。戸棚のワイングラスは全て倒れ、そのうちの1つは床に落ちて割れていた。壁には複数の亀裂ができた」と話した。
今回の地震について、米地質調査局ハワイ火山観測所のケネス・ホン氏は「2006年にハワイ島北西部キホロ・ベイ沖で発生したマグニチュード6.7の地震に似ている。火山活動が原因ではなく、火山の重みによるもので、島の地殻と海の地殻の境目がずれたことによって揺れが発生した」と説明した。
ホン氏によると、キラウエア火山のハレマウマウ・クレーターでは地震による小規模の落石が複数報告されたが、火山活動そのものに影響はないという。ハワイ島では、今後数日間で小規模の余震が断続的に発生することが予想されている。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.10.11)
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