外来種であるココナッツカブトムシ(CRB)の被害蔓延を食い止めるために、カウアイ島ではドローンを使った殺虫剤の散布が行われているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
関係者によると、ワイルア・ゴルフコースでは、これまでに罠にかかった31匹の成虫を確認しているという。目標は、敷地内にある約580本のヤシの木の約20%を、外来種害虫駆除に効果的とされる殺虫剤で処理することとしている。
同ゴルフコース敷地内のヤシの木の高さは60フィートから90フィート(約18〜27メートル)もある。州農業委員会のシャロン・ハード委員長は、「ヤシの木が非常に高いため、頭上からの農薬散布はCRBが樹木に食い込む樹冠に到達する最善の方法だ」と述べている。また、広範囲に農薬を散布するよりも、ドローンを使うことで的を絞って効率的に行うことが可能になることも指摘している。
初めてハワイでココナッツカブトムシが確認されたのは2013年12月オアフ島でのことで、カウアイ島では、2023年5月下旬にリフエ空港付近で初めて発見されている。それ以来、カウアイ島周辺に82のトラップが設置された。少なくとも34匹の甲虫がトラップ、ゴルフ場、リフエ空港付近、リフエの生ごみ施設で確認されている。
CRBについての報告は、CRB対策チームまで電話(808-679-5244)またはEメール([email protected])、および州の害虫ホットラインまで電話 808-643-PEST(7378)で受け付けている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.10)