ハワイ州は水不足
今年の夏は雨が例年より少なく気温が高かったためハワイ州内では水不足が伝えられており、住民には節水への協力が求められているとKHONが伝えている。
ご存知かどうか、ハワイは今深刻な水不足に陥っているという。
専門家によると、一年のうち今の時期が乾燥気味なのは珍しいことではないが、今の水不足については普通ではないとしている。
水道局の報道官であるキャサリン・パヒヌイ氏によると、状況は深刻だ。
「過去5ヶ月間、雨量はずっと平均値を下回っていた。春から続いていた乾燥状態がこの夏は特にひどかった。平均雨量を上回ったのは3月だけだ」
ハワイ州ではおよそ50%でやや乾燥状態と分別され、25%で乾燥状態、11%でひどい乾燥状態、2%では非常な乾燥状態と分類されている。
非常な乾燥状態である2%の地域では、作物や牧草などが生育できないほどの水不足だ。
マウイ島の一部とモロカイ島の西部で特に水不足が激しく、牧草が育たないために畜産業にも影響が出ているという。
マウイ島のウルパラクア牧場では牛肉の生産が40%減少しており、この状況が続けばハワイ産の牛肉の流通が大幅に減少するという。
また、山火事も大きな心配のたねだ。
草が乾燥しているため雷など何らかの原因で火が起これば、たちまち大きな山火事になる恐れがある。
すでにここ数ヶ月の間に数件の山火事が起こっている。
家庭への水の供給については今のところ問題はないということだが、水道局ではオアフ島とマウイ島では住民に節水を呼びかけている。
● 午前9時から午後5時までは庭の水やりを避ける。
● シャワーの時間を短くする。
● 水を流しっぱなしにしない。
(日刊サン 2020.10.08)
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