絶滅危惧種ハワイアン・クロー
ハワイカラスとも呼ばれる鳥をご存知だろうか?
ハワイ島にだけ住んでいるという固有種のカラスで、全長およそ46センチの濃褐色の鳥だ。
開発による生息地の破壊や、害鳥として駆除された過去とともに、自然界ではハワイアンホークなどの大型鳥の餌となってしまい、生息数が激減してしまった。
野生化では絶滅したと考えられている絶滅危惧種のカラスなのだ。
ハワイ語ではアララというが、研究者たちはなんとかこのアララを助けるために今までのやり方の変更しようとしているとKHONが伝えている。
今までは繁殖センターで孵化させて放鳥していたが、放鳥しても生存率が非常に低いことが懸念されていた。
研究者たちによると、野生の中で2、3年生き延びたアララには、エサの取り方や敵から身を守る方法など、生き延びていくための知識があり、その知識を仲間に伝えることができるという。
そのために、繁殖させたアララを一度ハワイ島の野生に放った後、再び捕獲して繁殖センターの中で仲間と生活させることによって、仲間のサバイバル能力を広げていくという計画でアララの個体数を守って行こうとしているという。
(日刊サン 2020.10.06)
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