州の公立学校では、生徒たちが秋休みを楽しんでいる中、教職員らは、校内の安全を確保する方法についての講義を受けたとKITVが伝えている。
ハワイ・コンベンション・センターで、学校安全会議(School Safety Conference)が3日間の日程で行われた。
各学校から集まった教職員たちは、周囲の状況を熟知することの重要性や、銃を持った侵入者に襲われた場合などの緊急時に時間をどう有効に使うかなどについて学んだという。
講師の1人、学校安全啓蒙議会(School Safety Advocacy Council )の代表を務めるショーン・バーク氏は、ハワイの学校の状況について次のように述べている。
「ハワイでは住民同士仲がいいので、教職員は生徒たちだけでなく、親や祖父母まで顔見知りのことも多く、これは大きな利点と言える。普段から情報を共有する効果は大きい。しかし、学校が比較的安全だからといって油断は禁物。アメリカ本土の多くの学校と違い、ハワイでは校舎がいくつかの建物に分かれており、より厳しい安全対策が必要になる。たとえフェンスで学校を囲ったとしても、テキサス州ユヴァルディで起こった学校襲撃事件のように、侵入者がフェンスを飛び越えてくることもあり、完全な防御法とはいえない」
参加者の1人、ファーリントン高校のアル・カーガニラ校長は、「3日間の受講で感じたのは、自分たちが思っていたほど準備ができていないのかもしれないということだ」と述べている。
州の中でも最大規模の学校のひとつであるファーリントン高校は、敷地がオープンになっており、カーガニラ校長は今後、防犯カメラの設置や人員の配備などの予算を市や州に求めることを考えているという。
州教育局では、州全体のガイドライン、各地区ごとの基準、そして学校ごとの計画という3段階で安全性の確保の対応を指導している。
各学校の計画では、ロックダウンや避難などの訓練の計画および実施を義務付けている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.6)