侵入種の海藻、珊瑚礁の生態に影響する可能性 ハワイ諸島北西部
総面積151万平方キロメートルに及ぶ海洋国定遺跡保護区、パパハナウモクアケアのミッドウェー環礁で先月、海洋ゴミを取り除く作業をしていたダイバーチームが侵入種の海藻を発見した。海藻は「コンドリアツムロサ」と呼ばれ、2019年にパールアンドエルメス環礁で初めて発見された。コンドリアツムロサは成長が速く、サンゴ礁の生態に悪影響を及ぼす可能性が高い。サンゴは主に、体内に生息する褐虫藻の光合成によってエネルギーを得ている。褐虫藻は陸の植物と同様、光合成を行う際に二酸化炭素を取り込むが、このプロセスで珊瑚礁が吸収する二酸化炭素の量は森林のそれよりも多いことが分かっている。現在、海洋学の専門家らがコンドリアツムロサの繁殖を抑える方法を模索している。
写真:https://en.wikipedia.org/wiki/Papahānaumokuākea_Marine_National_Monument
(日刊サン 2021.10.06)
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