ハワイ原木オヒアの木 枯死が広がる
ハワイに自生する原木のひとつであるオヒアの木が菌に感染して枯死してしまうという事例が広がっているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ州国土自然資源局によるヘリコプター調査では、カウアイ島で新たに9本のオヒアの木が枯死しているのが発見された。
菌は風や、昆虫や小鳥などの動物、水などあらゆるものによって運ばれオヒアの木に寄生して枯死の原因となる。
菌には2種類あり、数ヶ月から数年をかけてゆっくり枯死させるフリオヒア菌と、数週間であっという間に枯死させるイクオヒア菌だという。
2014年にハワイ島で最初に確認されてから4年間はハワイ島のみで感染が見られたが、2018年にはオアフ島、マウイ島、カウアイ島にも広がったことが確認されている。
菌に侵されたオヒアの木は、葉が茶色に変色してから木全体が茶色になっていくという。
ハワイ当局では、ハイカーなど森に入る人々に注意を促している。
- オヒアの木の枝を折るなどの行為をしないこと。傷口から菌が入る恐れがある。
- 森に入る前後には靴や衣服を洗うこと。
- 車で森の中に入ったら、タイアの泥を落とすこと。
- カウアイ島で茶色に変色したオヒアの木を見つけたらその場所と写真を撮ってメールを送ること。[email protected]
(日刊サン 2020.10.06)
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