ホノルル警察(HPD)は、若者や少年までもが容疑者となる重大犯罪が急増しており、犯罪の若年化が進んでいると発表した。
ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、16歳の容疑者がカリヒ地区で高齢者を自宅のすぐ外で襲い強盗した事件や、キャッスル高校とワイアナエ高校のフットボールの試合が数週間にわたる脅迫と暴力のために中止されるなど、青少年を巻き込んだ犯罪は深刻化しているという。
ホノルル犯罪防止センターのクリス・キム巡査部長は、学生犯罪防止ライン(Student CrimeStoppers line)を通じて多くの情報が寄せられているとし、「次から次へと起こっている。注目されるためにやってしまう人もいる。真似するのが好きな人も。TikTokのチャレンジは数多くあり、容認できない行動に子どもたちが巻き込まれることを助長している」と語っている。
ドメスティック・バイオレンス・アクション・センターのアウトリーチ支援者であるケリイ・ベイヤー氏は、「ソーシャルメディアは、暴力にアクセスしやすくすることがデジタルカルチャーの流行りであるという方向にティーン・カルチャーを誘導している」と言い、ソーシャルメディアが破壊的な力になりうることに同意している。
死亡事件に発展したものもある。18歳のジャベン・ロペス容疑者は、先週9月30日(土)にワイアナエ・ボートハーバーで発生し、2人が死亡、1人が重傷を負った銃撃事件の複数の容疑者の1人だ。また、マイリ地区での闘鶏場での銃撃事件から5カ月以上が経過し、16歳のシェイダン・スタイルズ・マッケンロー容疑者が起訴された。
ベイヤー氏は、説明責任と監視の欠如が現在のティーン・カルチャーを助長していると考えている。「この種の問題が起きたとき、誰が加害者なのか、その責任を問うために何がなされたのか、コミュニティとして知る必要がある。そして大体において、家族は10代の若者がどこにいるのか、何をしているのか、どんな人たちと一緒にいるのかを知る必要がある」
ベイヤー氏は、若者を含むすべての人の暴力防止に対する意識を高めたいと願い、5日(木)午後12時15分にイオラニ宮殿からスタートする「サーズデイズ・メンズの暴力反対マーチ(Thursday’s Men’s March Against Violence )」を企画している。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.5)