10月に入ったばかりであるものの、秋を感じさせる(?)今日この頃、アメリカでは多くの人々がハロウィーン、そして、サンクスギビング(感謝祭)について計画を立てている。
サンクスギビングといえば七面鳥が食卓の中心だが、もし今年のサンクスギビングに七面鳥を、と考えている方は、早めに調達をした方が良いだろうとKHON2が伝えている。
調理された七面鳥を購入するなら、早めに予約をする客に対して特典をつけるところもある。
自宅で調理をするという人は、昨年よりも高くつくことを事前に覚悟しておいた方が良いという。
アメリカ農務省によると、今年7月14日から9月14日までの期間に鳥インフルエンザのために840,900羽の七面鳥が商業施設で殺処分となっているという。
さらに、今年の七面鳥の生産はパンデミック前と比較して14%も減少しているため、今年の七面鳥の価格は記録的高値となる可能性があると予想されている。
ジッピーズのマーケティング&コミュニケーション担当副社長であるケヴィン・リム氏は「七面鳥の価格はすでに上がってきています。実際にいくらかは申し上げられませんが、生産者から、七面鳥の価格を上げるとすでに連絡を受けています」と述べている。
ジッピーズではサンクスギビングのセットを毎年販売しているが、今年は大きな七面鳥が不足しているという。「24ポンド(およそ11キロ)以上の大きな七面鳥を育てるためには、12ポンドの七面鳥を育てるよりも費用も時間もかかります。そのために、まだ成長しきっていない段階で商品とせざるを得ない状況なのです」
ジッピーズでは11月17日までにセットをオンラインで注文すると、最高で20ドルの割引がもらえるという。
「供給される七面鳥が少ないことに加えて、手に入る七面鳥がどんどん小さなものになっていくため、七面鳥全体の価格がさらに上がっています。スーパーマーケットでも弊社でも、サンクスギビングに七面鳥を食べようと考えているなら、すぐに手に入れることを推奨します」
しかし、サンクスギビングの食事は七面鳥だけではなく、付け合わせも必要だ。
生鮮食料品卸業のD.オタニ社のバイヤー担当であるキモ・ムラキ氏は「人参やジャガイモ、玉ねぎなどの価格は現在よりも少し下落することが予想されています。しかしレタスなどの葉野菜については下がらないかもしれません」と述べている。
アメリカ本土からの輸送費と燃料費はまだ高い状態が続いている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.5)