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【ハワイニュース】不法薬物フェンタニルの過剰摂取問題 学校にも治療薬配備か

フェンタニル(Fentanyl)は主に麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で利用される合成オピオイドで、処方箋があれば合法的に使用が許可される医薬品だ。ヘロインの数十倍の作用があると言われるフェンタニルは、覚醒剤やコカインなど他の不法薬物と比べて最も死亡率が高い薬物でもある。

ハワイではフェンタニルの不法な過剰摂取が大きな問題となっているが、その対応についてハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

フェンタニルを過剰摂取した患者に対しては、ナロキソンと呼ばれる麻薬拮抗剤(薬品商品名:ナルカン Narcan)投与が必要だ。

ナルカンはスプレーボトルの形態で、フェンタミルを過剰摂取した患者が、1分間に呼吸が10回以下、唇が紫色、意識がない場合に鼻からスプレーするという。

ハワイ州で任務に当たっている連邦政府薬物取締班では州内の学校の全教室にナルカンを設置するよう推奨しているという。

州教育局によると、一部の学校では看護師が非常用薬剤としてナルカンを常備しているものの、全体から見ればほんの一部に過ぎない。

現在ではほとんどの薬物がフェンタニル関連であるため、一歩対応を間違えれば命に関わる。

関係者は「12歳以上の子供たちはフェンタニルとはどのようなものか知るべきです。そしてナルカンとは何かについても知る必要があります。これが現実なのです」と述べている。

教育局の発表では、現在までに学校内でのフェンタニルの過剰摂取や、不法薬物の押収は起こっていないというが、学校にナルカンを配備するかについては州法務局からの指示を待っているという。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.10.5)

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