QRコードを利用しての犯罪行為に注意
スマートフォンのカメラでスキャンすると、自動的にウェブサイトにつなげてくれるQRコードは便利なもので、日常生活の様々なところで目にするようになった。
電子メールやソーシャルメディアでもQRコードが送られてくるが、中にはQRコードを使用しての詐欺行為もあるので注意が必要だとKHONが伝えている。
消費者保護団体ベター・ビジネス・ビューロー(BBB)のハワイ担当マネージャーのロゼアン・フレイタス氏は「人々が便利に使用し始めると、犯罪グループもまたそれに目をつけて利用します。きちんとした実在の会社になりすまして電子メールで偽のQRコードを送りつけ、そこから犯罪集団が作成した偽ウェブサイト(フィッシングサイト)に誘導されます。これはフィッシング詐欺というものです。その偽ウェブサイトでは有効期限が迫っているなどと偽って、利用者にクレジット番号などの個人情報を入力するように仕向けます。また、偽QRコードからコンピューターウィルスなどのマルウェアをインストールさせて電子機器自体を感染させ、保存してある内部情報を盗んだりします」と述べている。
しかし、街中で配られるチラシから店のウィンドーまで、様々なQRコードがあふれている中で、どれが安全なものなのか見分けるのは難しい。
その件に関してBBBでは「出どころが信頼できるものだけに利用を限定すべきです」と述べている。
「例えば、レストランに行ってメニューを見るためにQRコードをスキャンすることなどは安全でしょう。店内に偽QRコードが置いてあることはないでしょう。しかし、誰かからの電子メールやソーシャルメディアから送りつけられたQRコードに関しては、送り主や会社を確認することが重要です。当選したとか、無料ギフトだとか興味をそそることが書かれてあっても、開くべきではありません。まずは会社に連絡を取り、その内容が正しいものなのかどうか確認することが大切です。そのような犯罪行為を防ぐために、偽QRコードをブロックする有料の感染対策アプリもありますから、そういうものを利用することも一つの方法です」
BBBによるQRコード犯罪の詳細はこちらから。
また、詐欺などの被害にあってしまったらこちらから報告を。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.10.05)
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