電気自動車(EV)オーナーにとって最も現実的な充電方法は、公共の充電ステーションを利用することだが、一般の人々が利用できる施設が足りないとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
アラモアナ・センターには3台の高速充電器(Fast Charger)があるが、1時間待ちも珍しくない。
利用者のひとり、ドーレイ・シンさんは、この高速充電器では、フォルクスワーゲンのEV「e-Golf」をキロワットあたり43セントという価格で短時間にフルにすることができるという。
ドーレイさんは昨年車を買い換える際、炭素排出削減のためにEVを選択したが、他のEVオーナー同様、今は充電場所を探すのに苦労している。
ホノルルには無料の充電ステーションがあるが、2時間の制限を守らずに駐車していたり、故障していて使用できないものもあるという。
また、都市部では、充電施設を完備していないコンドミアムやアパートの住民がEVを所有している場合もあり、充電ステーションの需要は増大している。
州ビジネス・経済開発および観光局(DBEDT : Department of Business, Economic Development and Tourism)によると、州内でのEV利用者は、8月時点で20,684人となっており、これは州内の車両登録者数のおよそ2%にあたり、昨年同月比で28%の増加となっている。
ハワイでは、充電ステーションの需要が大きくなる中で、その建設が追いつかない状況だ。
オアフ島では、最近ハワイアン・エレクトリック社がカリヒのビショップ・ミュージアムに2台設置し、ワイキキの公共図書館とカイルア・タウン・センターにも導入が予定されている。
また、州運輸局は、ハイウェイに充電ステーション11台を設置することを発表した。
これは、ホワイトハウスが50億ドルをかけて行う全国EVインフラストラクチャー・プログラムの一環で、各州はハイウェイに充電ステーションを建設するよう義務付けられている。
各ステーションでは、同時に車両4台を20分以内に充電することが可能だという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.4)