ホノルル市長 バーでのアルコール提供規制緩和を検討
現在オアフ島では、バーでのアルコール提供は午後10時までと決められているが、これを深夜12時までに緩和することが検討されているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
リック・ブランジャルディ市長は「私たちは現在感染数が減少していることに対して満足しています。入院患者数も減少しており、医療機関の状況も逼迫していた頃から比べると、非常に改善してきています。その点から、バーでのアルコール提供を12時までに緩和することに対して前向きに検討しています」と述べている。
バー経営者の間では、サービスを10時で終了するのは営業に大きな損害だという声が上がっていた。
また、「セーフ・アクセス・オアフ」プログラムによるワクチン接種カードもしくは陰性証明の提示もビジネスに大きな影響を与えているという。
カラオケバー「パンドラ・カフェ」の経営者であるライロ・アグノ氏によると、「セーフ・アクセス・オアフ」が施行されてから70%も減収したという。
施行前には2週間で36,000ドルあった売り上げが、施行後には1万ドルになったというのだ。
売り上げが減少したことで、従業員の労働時間を減らさざるを得ない状況となった。
「従業員の働く日を減らしましたが、それでも働いてもらうためには少し時給を増やしました」
営業時間が深夜12時までになることに対しては「大きな改善にはならないかもしれませんが、店の営業を続けることができます。少なくとも行政が私たちの状況を考えてくれているということなので、それはいいことだともいます」という。
パンデミックの最中にはバーは営業が許可されていなかったが、再開されてからは営業が以前の状況まで回復したものの、「セーフ・アクセス・オアフ」が施行されてからまた苦しい状況が続いている。
ブランジャルディ市長は、バーでのアルコール提供を以前の午前2時までに戻すにはまだ時間がかかるだろうと述べている。
「理想的なのは営業時間を長くすることだというのはわかっています。規制撤廃ができる状況だと判断すればすぐに許可するつもりです」
ハワイ・レストラン協会によると、レストラン業界では最近40%から50%の減収となっているという。
「セーフ・アクセス・オアフ」の施行だけでなく、学校の新学期が始まったことと、イゲ知事がハワイへの渡航自粛を求めたことが主な原因としている。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.10.04)
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