カイルア高校の卒業生で、NFLのスター選手となり、サンフランシスコ・フォーティナイナーズでスーパーボウルを制したラス・フランシス氏が、1日(日)に飛行機事故で亡くなった。享年70歳だった。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、フランシス氏は1日(日)にレイク・プラシッド空港で起きた飛行機事故の2人の犠牲者のうちの一人であることが判明した。フランシス氏は、最近同空港でレイク・プラシッド・エアウェイズの遊覧ツアー事業を購入していた。また、もう一人の犠牲犠牲者は、エアクラフト・オーナーズ&パイロッツ・アソシエーションのシニアバイスプレジデントであるリチャード・マックスパデン氏(63)であることが判明した。
2人は、1日(日)午後4時過ぎにセスナ機177でレイク・プラシッド空港を離陸した。ニューヨーク州警察によると、飛行機は空港の角の堤防に墜落したという。
長年の飛行愛好家であったフランシス氏は、50年近くパイロットとして活躍し、ツアー会社のウェブサイトによれば、ハワイでチャーター便を運航していた。一方のマックスパデン氏は、米空軍サンダーバーズの司令官の経歴もある。
空を飛びたいと思いながら育ったフランシス氏は、1975年にオレゴンからニューイングランド・ペイトリオッツの1巡目指名を受けた。NFLで14年を過ごし、3度のプロボウルに出場した。1976年、1977年、1978年、1980年にはオールNFLチームにも選ばれ、ペイトリオッツの1970年代のオールディケイドチームと35周年記念チームにも参加している。1982年にサンフランシスコ・フォーティナイナーズに入団し、1984年のスーパーボウルでマイアミを破ったチームの一員だった。1987年にニューイングランドに戻り、翌年引退した。通算レシーブ393回、5262ヤード、タッチダウン40回を記録した。
引退後、フランシス氏はハワイでスポーツキャスターを務め、ABC、CBS、ESPNでも活躍した。彼はハワイ・スポーツ・ホール・オブ・フェイムのメンバーである。
なお、この事故は国家運輸安全委員会によって調査中である。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.3)