単なる悪質なイタズラでは済まされない事件が起こっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
28日の夜、飛行中の飛行機がレーザー光線の照射を受けた通報を受け、ホノルル警察は容疑者捜索のためにサンドアイランドに出動したという。
ホノルルでは同様の犯罪が増加傾向にある。
航空専門家によると、レーザー光線を飛行機に照射するという犯罪は、人口あたりで比較すると、ハワイ州が全米最多だという。
28日の事件では、午後10時過ぎにシアトルに向かうデルタ機がホノルル空港を飛び立つ際に、緑色の光線が照射された。
専門家のピーター・フォーマン氏は、「飛行機にレーザー光線を照射するという行為がどれだけ深刻な事態を引き起こすか理解すべきだ。操縦士の目に治癒できないほどの損傷を与える恐れがあるだけでなく、一時的に失明することもある。離陸や着陸時は重要かつ危険な瞬間で、レーザーの照射が事故を引き起こし、一瞬にして数百人の生命が失われる危険がある」と述べている。
幸いにも28日には大事故とならなかったが、関係者はこのような危険なイタズラが増加していることに懸念を抱いている。
アメリカ連邦航空局によると、2021年に全米で9,723件のレーザー光線照射の報告があったという。
ハワイでは、今年1月から8月までの間に99件が報告されている。
カウアイ島のリフエ空港、マウイ島のカフルイ空港での例もあるが、ほとんどはホノルル空港で起こっている。
現時点で28日の犯人は逮捕されていないが、飛行機に対するレーザー光線照射は連邦犯罪で、最高5年の懲役刑となる可能性がある。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.9.30)