観光誘致活動も本腰
10月15日から州外からの訪問者を対象とする事前検査プログラムが開始されることが決定して、ハワイに観光客を呼び戻そうとハワイ州観光局が活動に力を入れているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
手を洗う、社会的距離をとる、マスクを着用するなどの新型コロナウィルス対策を行なうように伝えつつ、美しいハワイのイメージを打ち出していく。
今年のキャンペーンの目的は「ハワイの地元の価値観を伝えて、訪問者に我々の行動を理解してもらおう」というものだ。
ハワイへ訪れることを推奨しながらも、訪問者に公共の安全性の大切さを伝えると同時に、ハワイの住人には、観光はハワイにとって重要だということも伝えようとしている。
住民の中には、観光を再開することによって新型コロナウィルスの感染がまた拡大するのではないかという恐れを抱く人や、人混みのないハワイの方が好きだという意見もあるからだ。
ハワイ州観光局では民間の宿泊企業と協力して「Malama Hawaii(マラマ・ハワイ)」というプロモーション活動を始めるという。
マラマとは思いやる気持ちを示すハワイ語で、ハワイがいつまでも素晴らしい楽園でいられるように、共に団結して保護していこうという活動だ。
ハワイの自然や文化を守るためのボランティア活動に参加すると1泊分が無料になるという。
ボランティア活動としては、マラマ・ロコ・エア財団、マウイ・ヌイ植物園、足フィック・ホエール財団、サステイナブル・コーストライン・ハワイなどでの活動だ。
参加する宿泊業者は、アロヒラニ・リゾート、アクアホテル、マリオット・ヒルゲート、ヒルトン、アウトリガー、シェラトン、ウェスティンで、アラスカ航空とハワイアン航空も協賛する。
ジョッシュ・グリーン州副知事は「多くの人々が経済的に苦しんでいる。15万人以上が失業している。このような状況は終わらせなければならない。人々は仕事に戻らないといけない。感染率を低く抑えつつ安全にだ」と述べた。
(日刊サン 2020.9.29)
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