ハワイ400名コロナワクチン臨床試験
現在世界中で新型コロナウィルスのワクチン開発が行なわれているが、既に複数の製薬会社が臨床試験の段階だ。
7月にはトランプ大統領が、アメリカの製薬会社ファイザーとドイツのバイオテクノロジー会社バイオンテックから1億回分のコロナワクチンの供給を19.5億ドルで購入するという取引を発表している。
「BNT162」という名前のこのコロナワクチンは現在臨床試験の段階で、世界中で4万4千人が治験に参加することになっている。
そしてハワイ大学マノア校が世界中で120箇所ある治験会場の一つに選ばれたのだ。
ハワイでの治験を監督するデビッド・フィッツ・パトリック医師は「治験に参加を希望したいという人々からの申し込みを2000件以上受け取った」と述べている。
8月に開始された治験にハワイの住民400名以上が選ばれて既に参加している。
治験に参加した人々の中でギャリー・ラーヘン氏は退職した元警察官、ジョー・ホー氏は高齢の両親の面倒を見ており、アルバート・リン氏は医療従事者で、「私自身がワクチンを接種しないで、患者にワクチン接種を勧められない」と述べている。
コロナワクチンの接種は、3週間の間隔を開けて2回行なわれた。
リン氏とホー氏は、接種後に腕に痛みを感じたが、数日後に無くなったという。
今回治験に参加した人々は6カ月後に抗体がどれだけあるかを検査することになる。
今回の治験の結果はアメリカ食品医薬品局に送られ承認を待つことになるが、どれだけ時間がかかるかは不明だという。
(日刊サン 2020.9.29)
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