北西ハワイ諸島の沖合で最近行われた深海ダイビングで、科学者たちは珍しい海洋生物と対面した。その生物とは、深海性のタコの一種「ダンボ・オクトパス(ジュウモンジダコ属)」であるとKHON2が伝えている。
今回ダンボ・オクトパスが目撃されたのは、パパハナウモクアケア海洋国定公園のエリア内、海面下約1マイル(約1.6キロ)の名もない海山周辺でだという。
専門家によると、通常、ダンボ・オクトパスは太平洋中央部の深海で見られる生物で、餌を求めて大きな耳型のヒレを使って泳ぐという。今回、探検船ノーチラス号のチームは、この珍しい生物が海の中を漂い、浮かんでいる様子を動画で撮影し、公開している。
ノーチラス号のクルーは、一晩でこの驚くべき生き物を5匹見ることができたという。ビデオエンジニアのインターンであるジャイナ・ガルヴェス氏は、遠隔操作の無人潜水機(ROV)で辺りを観察していたところ、クルーの誰かが奇妙な生物を発見したと語った。「誰かが『ちょっと待って、隅っこにいるのは何だろう』と言い、みんなが息をのみ、騒然となった。そこで私たちはROVを持ち出し、彼らの後を追った。とてもゆっくりと優雅に動くので、かなり長い間後を追うことができた」
ガルヴァス氏は、クルーたちが何をするのか、どれくらいの時間留まることができるのかは、その時々によって違うと説明し、「しかし、ダンボ・オクトパスの一匹と、かなり長い間一緒にいることができた。水面を滑るように泳ぐ姿はとても美しかった」と付け加えた。
なお、今回探索を行った科学者たちは、全米海洋大気協会の資金提供による探検の一員であった。
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