27日(水)、マウイ島のリチャード・ビッセン郡長は、10月8日(水)から西マウイ島での観光業を段階的に再開するスケジュールを発表したとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
8月8日(火)にマウイ島ラハイナで山火事による大被害が起こって以来、政府当局は行方不明者の捜索や、被災者の安全と健康のサポートに集中してきた。ビッセン郡長は声明の中で、「未曾有の災害に対し慎重に一歩一歩前進していく中で、西マウイの観光産業、その従業員、そして観光産業と連携している地元企業への対応には、管理可能な再開に向けた計画が必要である」と述べている。
ビッセン郡長が発表した西マウイの観光再開スケジュールは下記のとおり。
●フェーズ1:10月8日(水)から
リッツ・カールトン、マウイ・カパルアからカハナ・ヴィラまで
●フェーズ2:フェーズ1の評価後に開始予定
マヒナヒナからマウイ・カアナパリ・ヴィラまで
●フェーズ3:フェーズ2の評価後に開始予定
ロイヤル・ラハイナ・リゾートからハイアット・リージェンシーまで
この地域には避難住民の大半が住んでおり、住居の選択肢を検討する時間を確保するため、この段階が最終段階となる。
ジョシュ・グリーン・ハワイ州知事は、ラハイナでの山火事災害から2カ月後の10月8日(水)を西マウイ観光再開の日に設定したが、再始動はゆっくりとしたものになると強調している。
復興が進む中、観光客を再び迎え入れるという考えに反発の声も上がっている。しかし、当局は、この再開によって地域のホテルに滞在している約8000人の避難者が移転させられることはないと約束している。
ビッセン郡長は、段階的な再開は、被災者の住居の必要性を支援し、住民が仕事に復帰したり、子どもたちが仮設の学校に慣れる機会を提供するため、より慎重なプロセスを提供すると述べた。
ラハイアナの大部分は依然として立ち入り禁止のままだが、一部の住民は、今週、自分の土地への再入場を許可されている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.9.28)