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【世界のこぼれ話】バーゲン・ハンターがエステート・セールでお宝発見 メイン州

エステート・セールとは、家主が亡くなった際に家財道具や趣味のものなど、家の中のものを現地で販売することだ。

家主が資産家であるほど、貴重な品が売りに出されることも珍しくなく、多くの人が様々なものを目当てに集まってくる。

メイン州ポートランドで行われたあるエステート・セールに出かけた、ウィル・シデリ氏。

欲しかったのは、台所用品(キッチンエイドのミキサー)と本棚で、もしあればビンテージの衣服もと狙っていたという。

ところが、シデリ氏の目に止まったのは、壁に掛けられていた額縁の中の紙だった。

ラテン語で何かが書かれていて、音符と金色の装飾が美しい。よく見ると隅には1285年と書かれている。

同氏がコルビー大学での授業で見たものと似ており、中世のもののように見えた。

75ドルでシデリ氏が手に入れたのは、およそ700年前のフランスのローマ・カトリック教会でミサのために使用されていたものだと確認されたとAP通信が伝えている。

専門家によると、その価値は1万ドルを超えるという。

かつて新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト氏が所蔵していたミサのための祈祷書の一部で、この書物は1940年代に売り出され、今日ではページごとにバラバラになってしまっている。

シデリ氏は、「転売するためではなく、クールだと思って購入した」とコメントしている。

写真:Shutterstock.com

(日刊サン 2022.9.27)

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