先週末、ハワイ・ワールド・クラス・ウェディングEXPOが、コンベンション・センターで開催された。
ハワイでパンデミックによる社会的集まりに対する制限が開始されてから2年あまり、ウェディング業界は大きな痛手を負っていたが、規制撤廃後から急速な復活の兆しが見られているとKHON2が伝えている。
カサブランカ・ブライダルのグラディス・アグサルド氏は、「2021年から上向きになって以来、2022年はパンデミックまでの2019年よりも好調だ」と述べている。
パンデミックの間に延期されてきた結婚式が、ここへきていっぺんに行われようとしているからだという。
ウェディング・プランナーのステファニー・リー氏は、「これまで経験したこともないほどの大きなブームが到来している。待ち状態の顧客も多くなっている。2020年から2年半もの間待ち状態だったカップルの後に、今度は結婚式のプランのために待っている状況だ」と語った。
アグサルド氏は、「パンデミックで延期してきたカップルが今挙式しようとしているため、これから計画するカップルの式はずいぶん後になるだろう」と説明する。
最近婚約したばかりのロナルド・サントスさんとアシュリー・ヤマシタさんは、「挙式は2024年を目安に考えている。その頃までには状況は落ち着くことを願っている。計画に時間をかけることができるのはいいことだ」とコメントしている。
また一方で、コロナ感染を懸念して、挙式の規模縮を考えるカップルも出ている。
「人生で大切なイベントを遅らせたくはないが、コロナの状況を考えることも忘れてはいけない。結婚式とのバランスを考える必要がある。延期したくはないが、出席する大切な友人家族の安全も大事だ」とクリスティアン・キタムラさんとジェイソン・イズさんは述べた。
日本政府が来月11日から旅行規制の大幅な撤廃を行う予定と発表しているため、ハワイにおけるウェディングはさらに需要が増すと予想されている。
デービッド・ブライダルの営業マネージャー、ジェイレン・ラム氏は、「ハワイでの挙式は人気で、多くのカップルが日本やフィリピンからやってくる予定だ」と述べている。
急激な復活に、業界では人手不足が大きな問題となっているという。
プランナーのリー氏は、「一部では人手がまだ足りていない。例えば、食事を提供するケータリングでは給仕担当が不足しているし、衣装レンタルでもスタッフが以前の状態にまで戻ってきていない状況だ。我々もできる限りのことはしているが、難しいこともある。挙式を考えているカップルたちには、もし第1希望が叶わない時には、第2、第3と柔軟な姿勢で望んでほしいと思う。オアフ島には、夢の結婚式を実現する素晴らしいウェディング業者がたくさんいる」と語った。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.9.26)