米国では肥満が蔓延し、社会問題となっているが、ハワイでも肥満との戦いが続いているとKHON2が伝えている。

米国疾病予防管理センター（CDC）は、ハワイ住民が直面している問題のいくつかにスポットを当てた新しい調査結果を発表した。ハワイ州の人口は約150万人だが、その多様性については全米第3位となっている。つまり、遺伝的、文化的、経済的、世代的に健康への影響が異なるため、住民が均質的である場合に比べ、原因や治療法を特定することが容易ではないのだ。

ハワイの人口の36％、3分の1以上が肥満と推定されている。また、子どものおよそ15％が肥満と戦っている。

CDCが発表したハワイの統計データの中で、関連性のあるものを下記に紹介する。

• 成人の39.2％が、果物の摂取が1日1回未満
• 成人の23.1％が、野菜の摂取が1日1回未満
• 成人の60.2％が、週に少なくとも150分の中強度の身体活動を行っている
• 青少年の45.2％が、果物の摂取が1日1回未満
• 青少年の22％が、過去1週間のうち7日間とも1日60分以上の身体活動をしていた
• 乳児の85％が母乳を与えられたことがある
• 64.5％の乳児が少なくとも6カ月間母乳を与えられた
• 女性・乳幼児・子どものための特別補助栄養プログラム（WIC）に参加している2歳から4歳の子どもの12.8％が体重過多
• WICに参加している2～4歳児の10.2％が肥満

2021年の最新データでは、ハワイの人口の約11.2％が貧困ライン以下で生活している。この数字は、世帯収入が、アメリカの貧困水準である単身で1万4580ドル、4人家族で3万ドルを下回っている個人または家族を考慮したものである。なお、これらの貧困ラインは、全国平均より高いハワイの生活費は考慮されていない。ハワイの生活費は、単身で7万ドルから10万ドル、4人家族で12万ドルから20万ドル程度と推定されている。