ユナイテッド航空 観光再開に向けて
新型コロナウィルス感染に関して州外訪問者を対象とする事前検査プログラムが10月15日から開始される。
ユナイテッド航空はハワイへ最も多くの訪問客を運んでいる航空会社だが、観光再開に向けてサンフランシスコからハワイへやってこようとする乗客に向けて新しいサービスを開始すると9月24日に発表した。
サンフランシスコ空港で旅行当日に15分で結果が判明する検査(費用250ドル)と、旅行前に自宅で行ない郵送し結果を郵送で受け取る検査(費用80ドル)の2種類の検査サービスだ。
ところが、ジョッシュ・グリーン副州知事が「250ドルの検査の方は州が要求している条件を満たしているが、80ドルの検査の方は条件を満たしていないため受け入れられない」とその直後に発表した。
ユナイテッド航空の報道担当者は「ユナイテッド航空が提供しようとしている検査サービスはいずれもハワイ州が要求している条件を満たしている」という。
10月15日のプログラム開始までわずか21日しかない中で、観光に携わる人々は今回のユナイテッド航空との混乱について困惑している。
観光業コンサルタントのキース・ヴィエイラ氏によると、「ユナイテッド航空のようなパートナーが非常に良いアイデアを出してきて、ハワイの観光再開に協力してくれようとしているのに、それを断るようなことをしている。どうして話し合えないのかわからない」
大手旅行会社プリーザントホリデーのCEOであるジャック・リチャード氏も「旅行者にきちんと説明できるポリシーが必要だ。今回のユナイテッドのサービスに対する州の対応は良くない」と述べている。
ユナイテッド航空は「プログラム開始の10月15日に向けてハワイ州と協力して安全なハワイへの旅を提供したい」としている。
グリーン州副知事は、「きちんとした検査が行われることを希望しており、いろいろな選択肢を検討している」という。
また、「イゲ知事が発表したプログラムでは検査対象の年齢について触れられていないため、5歳未満を免除するかどうかも検討している。同時に日本を含む海外からの訪問者に対する事前検査プログラムについても検討している」
写真:NextNewMedia _ Shutterstock.com
(日刊サン 2020.9.25)
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