ワクチン接種カードを求められレストランで怒鳴り出す客
現在、マウイ島とオアフ島ではレストランを利用する際にワクチン接種カードか14日以内に発行された陰性証明書の提示が求められる。
マウイ島ではワクチン接種を受けていない人は屋外での飲食は認められるが、屋内での飲食は認められていない。
オアフ島では入店時に提示が必須となっている。
これは条例で定められたルールだ。
ほとんどの人々がこのルールを守っているものの、一部の客が店側とトラブルになっているとKHONが伝えている。
マウイ島のレストランのオーナーであるジャビア・バーベリさんは「私の店のスタッフは怯えています。客から怒鳴られて泣き出したり、涙を浮かべています」と述べている。
「スタッフが入り口でワクチン接種カードの提示を求めると、いきなり怒り出して『差別主義者だ』とか言って怒鳴る客がいます。私は経営者として従業員を守らなければなりません。なのでお金を払って入り口で客と対応する人間を雇っています」
オアフ島では、カードを持っていない客が居座って店側とトラブルになったという通報のため警察が出動したケースが数件あるという。
海を眺められるレストランとして有名な「デゥークス・ワイキキ」の副社長であるディラン・チンさんは「警察を呼んだことはありませんが、客がスタッフに詰め寄るというような問題はたびたび起こります。ルールで決められていると説明して納得してもらえるような状況ではありません。従業員に対して大声で怒鳴って威嚇するような人がいます」と述べている。
監督するホノルル市リカー委員会では、13日に「セーフ・アクセス・オアフ」プログラムが開始されてから4件の違反に対して罰金チケットを発行しており、マウイ島でも警察が2件の違反を見つけている。
ワクチン接種カードを持っていない客が店内で飲食したのが見つかれば、店側が責任を負わされることになる。
ハワイ・レストラン協会のシェリル・マツオカ氏は次のように述べている。
「条例に従わなければ、私たちは罰金や禁固刑という処罰を受けることになるのです。どうか皆さんにはご理解をいただきたいと思います。レストランの従業員は言われたことをしているだけです。アロハの気持ちで接してください。レストラン業界で働いている私たちは、行政の命令に従っているだけなのです」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.09.23)
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