写真家でプロサーファーでもあるダグラスさんはオアフ島ノースショアのハレイワに住んでいて、大きな波に乗るのが大好きだ。

2018年2月3日も大きな良い波があって、もちろん海に出た。

そして午後6時ごろ、とうとうサーフボードから落ちてしまって、しかも足首に繋いていた紐もちぎれて、オーダーメイドの特別なサーフボードが流されてしまった。

ダグラスさんはフェイスブックに流されたサーフボードの写真とともに、「僕の大切なサーフボードを見つけた人は連絡してください」とメッセージを投稿した。

それから31ヶ月後、フィリピンにあるサランガニという小さな島でのこと。

サーフィンをやってみたいと思っていた小学校教師のジョバンニさんは、地元の漁師が海で見つけたというサーフボードを買ったが、だいぶ古ぼけているためにサーフショップに手入れに出した。

そのショップでボードのシェイパーをしているライルさんはそのボードにあるロゴを見て、ハワイのサーファーがなくしたと言っていたボードだと気がついたのだ。

こうしてハワイのノースショアでなくなったサーフボードはフィリピンで見つかり、持ち主のダグラスさんは大喜びだ。

ダグラスさんはコロナ感染がひと段落したらフィリピンまで行ってジョヴァンニさんにお礼を言いサーフボードを受け取り、ついでにサーフィンのレッスンをジョヴァンニさんと小学校の生徒たちにする予定にしているとフォックスニュースが伝えている。

2年半もかかってハワイからフィリピンに流れたサーフボード、奇跡的な再会だ。