オアフ島の2カ所の交差点で20日(火)、信号無視を取り締まるため信号機にカメラを設置する工事が開始されたとKHON2が伝えている。
今回の工事はヴィンヤード・ブルバード沿いの2カ所で、1カ所はパラマ・ストリートとの交差点、もう1カ所はリリハ・ストリートとの交差点だ。それぞれの交差点での工事期間は2~3週間の予定。
当局では今年夏からデータを集めており、パラマ・ストリートとヴィンヤード・ブルバードの交差点では毎日数人の運転手が赤信号で通過したという。
ハワイ州運輸局のエド・スニッフェン氏は「毎日10台の車が赤信号で通過しているのを知って、これは問題だということになりました。この交差点が選択された理由です」と述べている。
「リリハでは10月からカメラによる取締りを開始したいと考えています。設置とシステムの最終確認のためにあと数週間かかりますが、それが終了すれば交差点の交通は今まで通りになります」
このシステムが開始されるとどうなるのか?信号機横に設置されているカメラが、信号が赤になったあとに通過する車のナンバープレートの写真を撮り、ホノルル警察が違反の場所と車両登録を確認する。警察が違反という判断を下せば、警察から違反切符を車の所有者に郵送されることになる。
その時車両を運転していた人ではなく、あくまで車両所有者であることがポイントだ。カメラは運転手ではなくナンバープレートの写真を撮っているため、車両が盗難にあったなどの場合には異議を唱えることも可能だ。
ホノルル警察交通課のベン・モズコウィッツ警視は、「警察のウェブサイトには異議を唱える方法について掲載することにしています。このやり方はみんなに公平に行われるようにしたいと考えているので、特別な事情があれば考慮します」と述べている。
「誰かに車を貸している間に、その人が信号無視をした場合、車の所有者である人に責任があります。例えば、違法駐車をしても交通事故を起こしても、所有者の責任が問われます。今回の信号無視も同様です」
それぞれの交差点では、工事終了後30日間の試行期間が設けられることになっており、この期間の違反者については違反切符ではなく警告書が送られることになっている。
リリハに住むメル・メリットさんは「私の息子が時々車を借りて行きますが、安全第一というシステムは良いと思います。車を運転するときには気をつけるべきです。みんなが安全でいることが一番ですから」とコメントしている。
当局ではこの2カ所以外にも島内8カ所でカメラの設置を検討しているという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.9.21)