2人目の妊婦 コロナ感染で死亡
9月に入ってハワイでは2人の妊婦の命が新型コロナウィルスによって失われたとKHONが伝えている。
ハワイ州妊産婦死亡委員会の委員長を務めるステーシー・ツァイ医師は「最近2人目の妊婦がコロナで亡くなりました。亡くなった2人の妊婦は、共に妊娠中にコロナに感染して出産して死亡しています」と述べている。
生まれた乳児は無事だという。
ツァイ医師によると妊娠している女性はしていない女性よりも酸素呼吸器や集中治療が必要となり、死亡する可能性が高いという。
「新型コロナウィルスに感染して症状が悪化し呼吸できないような状況になると、早期に出産せざるを得なくなります。母体である女性が呼吸できないと、お腹の胎児に酸素を送ることができないからです」
コロナワクチンと妊娠との関係についての研究で、35,000人の妊婦と生まれた乳児に何の問題もないという結果が今年4月に発表され、米国疫病対策予防センター(CDC)では妊婦に対してワクチン接種を推奨してきた。
ツァイ医師は「コロナワクチン接種を受けたことによる合併症、流産、先天的障害などのリスクが高くなるということはありません。ワクチン接種を受ければ母体内に免疫ができ、それが胎盤を通して胎児にも免疫ができて、実際には生まれた後にも乳児を守ることになるのです。また、母体の免疫は母乳を通して乳児の体内にも入り、コロナに対する免疫ができます」と述べている。
ツァイ医師は、妊婦がワクチンに対する質問や心配がある場合、かかりつけの医者と相談するように推奨している。
「母親が亡くなってしまうと家族全体が苦しむことになります。私はコロナに感染して母親が亡くなってしまうことを防ぎたいのです。そのためには皆さんにワクチン接種を受けてもらいたいと思います」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.09.21)
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