カウアイ島で2週間近く逃亡していた殺人容疑者が、警察官による発砲の末、17日(日)遅くに逮捕された。
ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、クリス・サントス容疑者(48)は、今月8日(金)、カウアイ島カラヘオに住む28歳のキス・シルヴァ=ラクロさんが射殺された事件で指名手配されていた。なお、19日(月)の午後、当局はサントス容疑者が殺人で起訴されたことを確認した。
当局によると、17日(日)午後10時20分頃、アキアロア・ロードとカウムアリイ・ハイウェイの交差点から西に約400メートルほど離れたケカハ・ビーチ・パーク付近でサントスが運転しているのを警官が発見したという。
カウアイ警察(KPD)によると、サントス容疑者が「警官のいる方に向かって危険で乱暴な運転をしてきた」ために発砲したという。アメリカ救急医療サービス(AMR)は同容疑者に処置を施し、ウィルコックス病院に搬送した。現在、同容疑者は同病院に留まっている。
KPDのトッド・レイバック署長は、「残念なことに、サントス容疑者に平和的に投降するよう何度か働きかけたにもかかわらず、法執行官と接触中の彼の行動が警官を巻き込んだ発砲につながった」と述べた。なお、この事件により負傷した警官は出ていない。
KPDとFBIはサントス容疑者を追っていたが、先週、連邦保安官も捜索に加わり、同容疑者の逃亡生活が終わりに近づいていることを示すものだと見られていた。
また、専門家によれば、サントス容疑者が車に乗っていたという事実は、彼に協力者がいた可能性を示しているという。容疑者を助けた可能性のある者は、起訴妨害の連邦罪に問われる可能性がある。被害者のシルヴァ=ラクロさんの家族は、そのような人々も法の及ぶ限り起訴されることを願っており、被害者の叔母であるマリアン・マニンティンさんは、「捜査の邪魔をし、容疑者を島中で逃亡させた人、必要なものを提供した人……本当にひどい話だ」と語っている。
被害者の母親であるポーラ・バシオさんは、「もし容疑者が回復したとしても、一生刑務所で、仮釈放なしの終身刑にしてほしい。それ以外はあり得ない。私の息子はもういない。犯人が普通の人生を歩むのは許せない」と語った。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.9.19)