ラハイナのシンボルであるバニヤンツリーは、先月の大火災によって壊滅的なダメージを受けたと見られていたが、葉の芽吹きが確認され、樹木が生きている兆しを見せているとKHON2が伝えている。
樹齢150年を誇るこのバニヤンツリーは、長年にわたりマウイ島のシンボルとして人々に愛されてきた。ラハイナの火災以降、ボランティアの樹木医たちがこの木を救おうと活動を続けている。
マウイ郡議会は、15日(金)、今年6月に91歳で亡くなったマウイで最も尊敬されている樹木医のアーニー・レンツェント氏を表彰した。彼の功績を称える評議会の表彰状には、「アーニーは郡にとって最も貴重な資産のひとつであるバニヤンツリーを生きた宝と見なし、長年にわたりラハイナのバニヤンツリーの保護に尽力した」と記されている。
一方、コミュニティの多くの人々は、他の木々や作物の修復を求めている。ラハイナの伝統的な名称は「マル・ウル・オ・レレ(Malu Ulu o Lele)」で、日陰になったレレのパンノキの林を意味する。歴史家によれば、この地域はウル(パンノキ)やココナッツ、カロ(タロ)の農耕林があり、現在よりだいぶ気温が低く涼しかったという。
マウイ郡議会議員のケアニ・ローリンズ=フェルナンデス氏は、15日(金)の議会で、 「もし私たちが自分たちの物語を語らなければ、ラハイナのシンボルであるバニヤンツリーの物語という私たちの文化は消え、別の物語が代わりに語られてしまう。私たちは何がうまくいったかという青写真を持っている。火災を防ぐために車輪を再び発明する必要はない」と述べた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.9.18)