ホームレスの人々が公道や私有地にテントを張り大量の荷物やゴミが周囲に置かれている光景をハワイではよく目にするが、行政機関は定期的に撤去及び清掃作業を行なっている。

ところが今年、ハワイ州によるその撤去、清掃作業の予算が無くなってしまったために今後の定期的作業は行われなくなってしまったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

ホームレスの人々のキャンプについてはハワイ州運輸局が管理をしているが、多くのホームレスの人々がキャンプ場所としている、ニミッツハイウェイからH-1ハイウェイへのぼるエリアなどを含む一帯などでは、清掃が行われなくなることで今後もっと数が増えていくことが予想されるという。

本来なら運輸局は州の予算から700万ドルを与えられ契約業者を雇ってホームレスのキャンプ場所の撤去作業を行なうことになっていたが、新型コロナウィルス感染によって州財政の予算配分に変更が起きて、その予算が取れなくなった。

ニミッツハイウェイ近くで事業を営む店舗では、ホームレスの人々によって営業が妨害されているという。

「ホームレスが周囲にたむろって、怒鳴ったりしていると客は入ってこない。今までのところ店舗に押し入られたことはないが、一台のトラックが盗まれて窓を破られた」

これらの犯罪がホームレスの人々によるものかどうかは不明だが、彼らを野放しにしておくことは不安だという。

ハワイ・ニュース・ナウが運輸局に対して状況を尋ねたところ、報道担当者からは次のような回答が得られた。

「運輸局は全ての清掃作業を停止することを余儀なくされている。当局は必要な予算の配分を待っている状態だ」