ハワイの一般家庭から違法に製造されたゴーストガン(自家製の銃)や部品の押収が相次いでおり、米連邦捜査機関が警鐘を鳴らしている。
国土安全保障調査を担当するジョン・トーボン特別捜査官は、ハワイ・ニュース・ナウの取材に対し、「ほとんど全ての捜査や逮捕の過程でゴーストガンが押収されている」と話した。
その多くは、銃器所有の資格を持たない人々が部品をオンラインで購入し、自宅で組み立てたものだという。
オアフ島では最近、10代の少年2人がゴーストガンの組み立てキットをオンラインで注文し、YouTubeの動画を参照しながら自宅で銃を組み立てるという事件があった。
同捜査官によると、多くの場合、銃の部品やキットを注文して組み立てるやり方は、銃を合法的に購入するよりはるかに安く上がるという。
政府は、米国内で製造されたすべての銃器のシリアル番号を把握しているが、番号のないゴーストガンは把握できていない。
アルコール・タバコ・銃器爆発物局を担当するジョナサン・マクファーソン特別捜査官によると、ゴーストガンが犯罪に使用された場合、法執行機関がその銃を追跡することは困難だという。
州で正式に登録されている銃器にはゴーストガンも含まれており、それらにはシリアル番号が付けられている。しかし現在は、銃器に関する法の変更により、銃のシリアル化は認可された銃の製造業者と販売業者のみに制限されている。
ホノルル警察署によると、州のシリアル化ゴーストガンの登録数は、2020年に96丁、2021年は66丁だった。
米連邦捜査機関の報告によると、シリアル化ゴーストガンの登録数が減少している一方、違法なゴーストガンは急増している。サイレンサーや大容量マガジンなど、アタッチメントの押収も増加傾向にあるという。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.9.15)