ホノルル市長 ハイク階段の撤去を支持
オアフ島の絶景スポットとしてインスタグラムなどで話題のスポットとなっていたハイク階段(ハイク・ステアーズ)は別名「天国への階段」とも呼ばれているが、現在ではホノルル市の管理のもと侵入禁止となっており、ハイキングは違法行為として逮捕者も出ている状況だ。
正規の登り口はフェンスで閉鎖され警備員が配置されているために、近隣の住宅地の庭に不法侵入して通り抜け階段に登ろうとする人々が後を立たず、住宅の前に駐車したり、ゴミを捨てていくなどの問題が起こっていた。
先週、ホノルル市議会では9人の議員が全会一致で階段の撤去に賛成をしたが、この決議に拘束力はなく、階段をどうするかについてはリック・ブランジャルディ市長に一任される形となっていた。
非営利団体の「フレンズ・オブ・ハイク・ステアーズ」を中心に一部の人々は階段の撤去に反対しており、階段は文化・教育的にも意義があり、階段に登る料金を徴収することにより財政面からも貢献できると訴えていた。
ブランジャルディ市長は13日に声明を発表し、安全性や不法侵入などを理由に議会の決定を支持すると述べたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
「ハイク階段の問題についてあらゆる方面の皆様から様々な意見、情報、フィードバックなどをいただき感謝しています。一部のコミュニティーの人々にとっては非常に関心の高い階段ではありますが、不法侵入やケガ、ハワイ原種を脅かす外来植物の侵入、そして、何より公共の安全性を無視することはできません。観光客が押し寄せる観光名所に行くための登り口が住宅地の中にあるということは適切ではありません。ゴミ箱やトイレなどの施設もなく、駐車場もありません。さらに、階段に登る入り口となる土地には所有者がいて、階段のふもとの土地所有者の皆さんは階段への登り口を提供することをはっきりと拒否しています。よって、私は階段を撤去するという市議会の決議を支持し、必要な計画を推進していくつもりです」
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.09.15)
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