間もなく最新のワクチンの接種が開始される見込みだとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
疾病予防管理センター(CDC)のアドバイザーたちは、生後6カ月以上のすべての人に対して新しいワクチン接種を行うことを支持し、CDC所長は12日(火)、委員会の勧告に素早く署名した。つまり、今週中、早ければ13日(水)に接種が開始されることになる。
パンデミックの深刻さは薄れたが、米国ではCOVID-19に関連する入院者は毎週数千人、死亡者は数百人も出ている。入院患者数は夏の終わりから増加しているが、最新のデータでは、特に南部では感染は横ばいになりつつあるようだ。
それでも専門家たちは、以前のワクチン接種や実際に感染して得た免疫が多くの人々で薄れていることを心配している。
CDCが引用した先月の調査によると、約42%が新しいワクチンを必ず受ける、あるいはおそらく受けると答えている。しかし、1年前に提供されたブースター接種を受けたのは、成人の約20%しかいない。
医師たちは、早期のインフルエンザ・シーズン、RSV(呼吸器合胞体ウイルス)の猛威、さらに冬のコロナウイルスの急増で病院が圧倒された昨年のような「トリプル・デミック」を回避するために、十分な数の人々がワクチン接種を受けることを願っている。
新しいワクチン接種について、知っておくべきことは下記のとおり。
●誰がワクチンを接種すべきか?
食品医薬品局(FDA)は、ファイザーとモデルナの新しいワクチンを大人と生後6カ月以上の子どもに承認した。同局によれば、5歳から、たとえCOVID-19のワクチンを受けたことがなくても、ほとんどの人は1回で済むという。なお幼児の場合、COVID-19の感染歴や予防接種歴によっては、追加投与が必要な場合がある。
●どこで接種できるのか?
新ワクチンは薬局、保健所、一部の医院で接種可能となる。接種場所は、政府のウェブサイト(vaccines.gov)に掲載される。1回分の定価は120ドルから130ドルだが、民間の保険やメディケアおよびメディケイドを利用すれば、ほとんどの人は無料で受けられる。なお健康保険の未加入者に対し、CDCは保健所や診療所、特定の薬局と協力して、一時的に無料でワクチンを提供している。
●インフルエンザとCOVID-19のワクチンを同時に受けてもよいか?
CDCによれば、これらのワクチンを同時に接種しても、効果や副作用に差はない。CDCは、生後6カ月以上のほとんどの人に、1年に1回のインフルエンザ予防接種を推奨している。接種に最適な時期は10月末まで。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.9.13)