9月11日は、2001年に米同時多発テロ事件が起こった日であり、1992年にハワイ史上最大のハリケーン「イニキ」がカウアイ島を直撃した日でもある。
今から30年前、ハリケーン「イニキ」は当初予想されていたコースを変更し、カウアイ島を直撃。風速59メートル以上の「カテゴリー4」に識別されたハリケーンだった。
KHON2の報道によると、イニキの被害から30年経った今も、多くの人が当時の様子を鮮明に記憶している。カウアイ島在住のイーディ・イグナシオ・ノイミラーさんは、その日を「昨日のことのように覚えている」という。
イニキが島を襲った日、ノイミラーさんは、娘や近所の人々と近くの大学の建物に避難した。窓からは空中を渦巻く沢山の瓦礫が見え、風雨の音も凄まじかった。
翌朝外に出てみると、晴れ渡っていたが、ムッとした湿気を感じた。自宅は窓が割れたりしていたが、屋根など他の部分は無事だった。
イニキの被害で6人が亡くなった。被害総額は30億ドル超に上り、ハワイ州史上最強最悪のハリケーンとなった。ノイミラーさんは、当時地域の人によって作られた復興活動のTシャツを今でも持っている。
アメリカ国立気象局のデレク・ロウ氏によると、今年のハリケーンの発生時期は例年よりも遅く、現在のところ太平洋で 2 ~4の熱帯低気圧が確認されている。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.9.12)