ホームレスの人々を通りで見受けられるチャイナタウン周辺は、今までもゴミや路上での放尿などの衛生問題など様々なトラブルを抱えてきた。

新型コロナウィルス感染拡大で、レストランや小売店舗が営業を見合わせる事になってしまった現在、さらに状況が悪化しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

ある日の昼頃、チャイナタウンの一角では、警察、消防、救急隊員が駆けつけていた。

チャイナタウンの地元を見回りをする住民団体チャイナタウンウォッチの一人によると、いつもの光景だという。

「通りでケンカしたり、大声で罵りあったり、精神的に突然おかしくなったり、ナイフなどの武器を持っているホームレスもいる。そのとばっちりを受けるのは我々地元住民だ」

団体によると、新型コロナウィルス感染が拡大して多くの店舗が閉まってから、ホームレスが街に溢れ、状況は悲惨なものになっているという。

調査では、98％の事業主と94％の住民が、ホームレス問題がチャイナタウンに悪影響を及ぼしていると答えている。

一方、チャイナタウンの一角でホームレスを援助する非営利団体がある。

代表のボブ・マーチャント氏によると、「チャイナタウンの問題を我々のせいだという人々がいるが、そうではない。人は食べなければならないし、ホームレスの人々も食べなければならない。我々は援助を必要としている人々を助けているのだ」