デジタルワクチン証明システム 10日から運用開始
13日からオアフ島内で開始されるセイフ・アクセス・プログラムでは、レストランやスポーツジムなどの施設に入る際にワクチン接種カードの提示が必須となる。
マウイ島でも15日から同様のプログラムが開始される予定だ。
これを受けて、ハワイ州では、デジタルワクチン証明システムを10日から運用開始するとKHONが伝えている。
新しいデジタルワクチン証明システムは、「スマート・ヘルス・カード」と呼ばれ、スマホの画面でワクチン接種を証明するというものだ。
ハワイ州ではこれまでもハワイへ渡航する人に対して自己隔離を免除する条件として、ワクチン接種カードや陰性証明をアップロードしてデジタルで管理するセイフ・トラベル・プログラムを運用してきているが、今回のスマート・ヘルス・カードはそのアプリの一部分に追加される。
まずアカウントを作り、自分のスマホでワクチンカードの写真をとり、その写真をアプリにアップロードするとQRコードが送られてくるため、そのQRコードをワクチン証明としてレストランなどの入店時に免許証などの身分証明書とともに提示することができる。
店側もアプリでの確認画面を利用して、スマホで客のQRコードを読み取るだけで確認が完了する。
店側の確認画面では個人情報は表示されず、単にそのワクチン接種証明の可否だけが表示されるようになっている。
スマート・ヘルス・カードを利用すれば簡単で素早くワクチン接種を受けたことが確認されるだけでなく、偽造カードを利用できないようにすることにも役立つという。
ただし、このシステムはハワイ州で発行されたワクチン接種カードに適用されるものの、一部の州発行のカードには利用できない場合がある。
このデジタル証明システムの利用は任意なので、ワクチン接種カード本体、もしくはその紙コピー、デジタルコピーや、48時間以内に発行された陰性証明を持参することも可能だ。
リック・ブランジャルディ市長は、ロックダウンを避けるためにはワクチン接種を確認することが最良の方法で、このプログラムに従わない企業に対しては罰金を科すとしている。
マウイ島のマイク・ヴィクトリーノ市長は15日からの施行を発表しているが、知事の承認を待っている状態だ。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.09.09)
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