内部告発者に対する報復か


ハワイ州の保健局は、新型コロナウィルス感染の濃厚接触者追跡で批判に晒され、局長は今月退職し、担当していたサラ・パーク博士は休職中だ。
その批判が始まったのは、8月にハワイ州保健局で接触者追跡を担当するスタッフが足りないという内部告発があったからだが、その告発をしたジェニファー・スミス医師は、現在強制休職させられているとKHONが伝えている。
スミス医師の代理人によると、スミス医師が保健局の職員たちを拳銃で脅迫したという告発があったため、30日間の有給休職となったという。
「スミス医師が他の職員を拳銃で脅迫したという告発があったためにスミス医師は強制的に休職を申し渡され、保安官に保健局外に連れ出されたと泣いて連絡をしてきた」
スミス医師は拳銃による脅迫は事実無根だと否定しており、内部告発者を保護する法律があることから、この件は検察司法の捜査対象となる。
ハワイ州選出の下院議員であるトゥルシ・ガッバード議員はスミス医師による8月の内部告発を助けており、この件について声明を出している。
「ジェニファー・スミス医師は、保健局内で実際に何が起こっているかという真実をハワイ州の住民に知らしめたことで、罰を受けているように思える。アンダーソン局長やパーク氏による(追跡スタッフは足りているという)嘘は、住民の健康や生命さえも危険に晒していた。スミス医師はその嘘を暴くために勇気を持って事実を発表したにもかかわらず、今強制的に休職に追いやられている。イゲ政権によるこの行動は、人々の信頼を裏切っている」
「内部告発者に対する報復は、正しいことをしている他の政府職員に対する(余計なことをするなという)危険なメッセージだ。報復しようとする人々が一線を越えるなら処罰されるべきだ」
ハワイ州職員組合はスミス医師の支持を表明している。
(日刊サン 2020.9.9)
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