マウイ郡は今週、島内最大の屋外モールである「ラハイナ・ゲートウェイ・ショッピングセンター」の営業制限を解除したが、住民の多くはいまだ大火災の影響の中にあるため、依然として営業は低迷しているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
「ハワイアン・エレクトリック」社(HECO)の働きにより、同ショッピングセンターでは電力は何とか回復したものの、水道は火災後に損傷し汚染されたラハイナの水道システムに依存している。
ビーチギアのレンタルとツアー会社「アンティー・シュノーケル」のオーナーであるマーク・ノーブル氏は、「ここにいるたくさんの友人は、水がなければ営業できない」と語った。レストランは真水がなければ稼働できないのは当然だが、ビーチギアでさえ、きれいな水がなければレンタル用具を洗浄できず営業は敵わない。
6日(水)、同ショッピングセンターでは支援物資の配布場所に向かう車が駐車場に並んでいたが、エース・ハードウェア、オーライリー・オートパーツ、スペクトラムなど、少ないながらも営業している店に立ち寄る人はほんの一握りだった。電力網が停止していた間、発電機に頼って営業を続けることができた大企業の店舗もあった。
エース・ハードウェア・ラハイナ店のマーティン・ハッセー店長によると、発電機や水、掃除用具、その他の商品を求めて立ち寄る客が、少ないながらも着実にいるという。「まだここにいる人たちも、これから家に帰る人たちも、ようやく電気が使えるようになったので、掃除用具を欲しがっている。掃除用具やゴミ袋は主なもののひとつだ。ある種の平常に戻ろうと頑張っているんだ」
オーライリー・オートパーツの地区マネージャー、レイ・ミランダ氏は、「店舗が発電機で運営されていたとき、約4分の3の電力で、取引を実行し、部品を調べ、部品を注文し、完全に機能することができた。まだ車を持っている人たちは、当然、車をメンテナンスする必要がある。オイルもフィルターも売っている。つまり、通常の営業日に販売するほとんどのものを、今はゆっくりしたペースで販売している」と話した。
オーライリーは現在、営業時間を短縮しているが、ミランダ氏は徐々にフル営業に戻すことも視野に入れている。しかし、そのペースは不透明だという。同氏は、「地元の人には『コミュニティの4分の3が壊滅状態なのだから、あなたたちが一晩中ここにいる必要はない』と言われた。正直に話してくれたことに感謝している。復興への道のりは長い。だから、私たちはここで、大切な顧客を助けるためにできる限りのことをするつもりだ」と語った。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.9.8)