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【ハワイニュース】5200万個のエアバッグ リコールに向け政府が対応開始

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、5日(火)、アーク・オートモーティブ社が製造し、他社がライセンス供与を受けているエアバッグ・インフレータに欠陥があるとの初判断を下したと発表した。NHTSA105日(木)に公聴会を予定しているが、これは裁判所命令のリコールを決定する前に必要なステップであるとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。

該当のインフレーターにより、2009年以降、米国とカナダで少なくとも7人が負傷し、2人が死亡しており、当局はアーク社にリコールを呼びかけていた。しかし、同社は本格的なリコールを拒否しており、法廷闘争の可能性が出てきた。

アーク社は、安全上の欠陥は存在せず、NHTSAの要求は技術的結論ではなく仮説に基づいており、NHTSAには部品メーカーにリコールを発表するよう命令する権限はないと主張している。

NHTSAの決定文書によると、該当のインフレータは、車両のエアバッグが展開するように命令されたときに破裂する可能性があり、金属の破片が車両の乗客コンパートメントに強制的に放出されるため、車両乗員が重傷または死亡する危険があるという。NHTSAARCに対し、少なくとも12社の自動車メーカーの運転席と助手席のフロントエアバッグのインフレータをリコールするよう求めている。

ARCも自動車業界も、エアバッグのインフレータが爆発した車種の全リストを公表していない。しかし、米国の道路を走っている28400万台の車のうち、少なくとも2500万台にはこのインフレーターが搭載されていると見られている。

シボレー、ビュイック、GMC、フォード、トヨタ、ステランティス、フォルクスワーゲン、アウディ、BMW、ポルシェ、ヒョンデ、キアなど、少なくとも十数社の自動車ブランドが製造した車は該当のインフレータが搭載されている可能性がある。

アーク社は全面的なリコールに抵抗しているが、最終的にリコールの責任は自動車メーカーにあり、自動車メーカーは2017年以降インフレータの小規模なリコールを7回実施している。

ARC社製インフレーターの爆発で死亡した一人は、ミシガン州アッパー半島に住む40歳の10児の母、マーリーン・ボードインさんだった。彼女は2021年に2015年型シボレー・トラバースSUVが軽い衝突事故に巻き込まれた際、金属片に当たった。ボードインさんと4人の息子たちはアイスクリームを買いに行く途中だった。なお、息子たちに怪我はなかった。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.9.6)

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