ワクチン反対の抗議グループ 市長と対立
ホノルル市庁舎の周辺で、1日、ワクチン反対とマスク反対を訴えるグループがリック・ブランジャルディ市長との面会を求めて抗議デモを行い、市長との面会時に大きな騒ぎとなったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ブランジャルディ市長が発表したセイフ・アクセス・プログラムは、レストランや映画館などの一部の屋内施設に入る際にワクチン接種カードもしくは48時間以内の陰性証明の提示を求めるもので、13日から施行される予定となっている。
個人の自由の尊重を掲げている「アロハ・フリーダム連合」という団体が中心となってワクチン反対とマスク反対を訴える抗議活動が市庁舎周辺で行われた為、ブランジャルディ市長は1時間ほど面談をして抗議グループからの質問に対して回答した。
しかし、グループの1人がPCR検査について間違った認識をもとに正確でない質問をし、市長が「それに対する回答はわからない」と答えた時に、市長の正面に立っていた男性が「わからないとはなんだ!」と大声で叫んだ。
これに対して市長が「まず、一言言わせてもらおう。君たちが私に面会を求めてきたから私は出てきて話を聞いている。そういう態度をとるべきではない」と言うと、抗議者達が大声で怒鳴り始めたという。
その後ブランジャルディ市長は声明を発表した。
「今朝、私はワクチンを信じないというグループの人々と会い、侮辱され殴られそうになりながらも1時間以上にわたって彼らの意見を聞いて質問に答えようとしました。私はこれからも懸念を持つコミュニティーの人々から様々な意見を聞くための時間を取るつもりです。今日彼らの意見を聞きましたが、私の意見は変わりません。私は米国疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインが正しいと信じているし、ワクチン接種が新型コロナウィルス感染と戦う最良の方法だという医学界の方針を信じています」
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.09.02)
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